うちの母ときたら。

娘を愚弄するにも程があると思います。酷いものです、まったく。

母は最近、テレビで新潟の自身から生還した小さな男の子の元気になっていく様子を見るのを大層楽しみにしているのです。で、彼が日々三輪車を乗り回したり、アニメ柄のお洋服を着ていたり、ということを事細かに記憶し、報告してくれるのです。
そんな母が今朝ぽつりと「あの子を見てたら小さい頃のあなたを思い出した」と言いました。
三つ違いの弟が生れる時、羊水検査とか胎内撮影とかで異常だらけだったため予定日の二ヶ月も前から入院していた母は、実家(私の祖父母の家。うちの両親は同じ地域の出身で実家同士も勿論近い)に私を預けていました。当然心の大半はお腹の弟が無事に生まれるかどうかで、私のことなどは完全に忘れ去っていた(本当にそう言っていた)のでした。
で、あの新潟の小さな子供を見ていたら「あんな小さな頃の未々にしんどい思いをさせたものだ」と20年も経った今漸くわかり、初めて「可哀想なことをした」と思ったのだそうです。そして「あの頃、寂しい思いをさせたせいで、あなたはこんなに変な子になっちゃったんだねぇ」としみじみと言うのです。
・・・・・・。酷い。なんですか? 私はそんなしみじみ哀れまれるほど「変な子」なんですか? その話を聞いた弟は(冗談でなく)真面目に頷き「お姉ちゃん、ごめんね」と述べました。・・・・・・。酷い。なんて弟だ。わが姉はそんな変人だとでも思っているのか!? 

家族にまで愚弄されて、私はこの先どうやって生きていけばよいのでしょうか。はぁ。誰か、優しく、決して私を愚弄しない心の広い人が現れて暖かく保護してくれるのを待ちたい気分で一杯です。