ウォーターボーイズ。

去年あった夏のドラマは結構見たのですが、今年は何だか「柳の下に二度も三度も泥鰌が居るわけ無い」と思って見る気がしなかったのです。
そうしたら、今回はなんと特別企画で「ウォーターボーイズ選手権」というのが行われるというじゃないですか。私は高校生くらいの男の子が、悪びれずに物事を一生懸命やるのを見るのはとても好きなので(母も)夜の7時から9時までじっとテレビを見ていました。
テレビドラマは10余回分続くお話を作り、更にその一回毎に見せ場を作らなきゃならないから異常に紆余曲折があるじゃないですか。演出過剰で「もういいよ」という気分になるのですが、「選手権」は演技がメインですから練習時のごたごたは適度に済まされていて(それでも多少煩くはあったぞ)ちゃんと最後まで厭きずに見られました。先生が厳しく熱心な学校とかドラマっぽい背景のある学校とかよりも淡々と普通に練習した学校の方が上手でとても良い気分です。優勝していた鈴鹿高専の方々の演技はなんかサーカスのショウを見ているみたいで凄いなぁと思いました。それにしても高校生の男の子は綺麗だな。顔立ちも、体つきも。一人一人が、じゃなくて、総体として。


今日は真面目に学校に行ってお友達と演習の準備をしました。なんか調べれば調べるほど、私たちの扱っている本を書いた近世(というか幕末。明治まで生きた人)の学者さんは余り几帳面でない性格をなさっていたのだなぁ、ということばかりがわかってきます。今日確認した中には「後醍醐天皇」と書きかけて醍醐の字が書けずに「御西西天皇」と旁の部分を落として書き、しかもそれを修復することなく世に残してしまっている箇所がありました。学問の歴史に名前を残す人はこういう愚かしいミスをほったらかしにしてはいけないと思います。でないと後世、私のような間の抜けた小娘にまで「こんな漢字も書けないなんて」と馬鹿にされる羽目に陥ります。

研究室に来ていた三年生の男の子が首のところに十字架の刺青をしていました。でも実は贋物で、洗えば落ちる種類のものだとか。なんだ、残念。その彼はそういう一点彫物が妙に似合うお顔立ちなのです。
私はとても刺青に関心を持っているのですが、私の本当に入れたいのは和彫りの柄なので恐ろしくてとても実行に移せません。最近のタトゥは浅く、段々消えていくようにも入れられるそうなのですが(麻酔してくれるところもあると聞いた)和彫りの彫師さんにはそんなこと絶対頼めないし、第一、和彫りじゃ浅くは入れられないんじゃないかな。よく知らないけど。痛いのも駄目だし、温泉に行けなくなるのが悲しいので本当に入れることは無いと思いますが。
以前、谷崎潤一郎の「刺青」を読んであまりの官能にくらくらした記憶があるのですが、その直後、矢張りそれを読んだ弟が「これって絶対、犯罪だよね」と情緒をぶち壊す発言をしたので腹立たしかったのを覚えています。まったくもう、これだから常識人は・・・・・・。むぅ。