私たちの体は甘いお砂糖で出来ている。

中学時代から(かれこれ10年!? ひゃー)私が崇め奉っているきょーこ様がじぃじ様の掲示板で私と狂い猫さまのことを上記のように評しておられたので。転載(?)

しかし、私と狂い猫さまとではお砂糖の種類が掛け離れていそうな気がします。狂い猫さまがパウダーシュガーなら私はざらめ糖、とか。狂い猫さまが上白糖なら私はコーヒーシュガーとか。 私を舐めても別に甘くは無いと思いますが、私は甘いものは大好きです。秋へ向けて甘い果物や栗のお菓子なんかに心はあくがれ出ずるばかりです。


昼間天神にて凄い男女の二人連れを目撃しました。男の人は細くて顔の小さい、ビジュアル系バンドの方々のような中性的な雰囲気に、その辺で踊りを踊ったりしていそうなぶかぶかのジャージを羽織って、何だか綺麗なお人形が間違って粗野な衣装を着てしまったような感じ。それに対して女の人はまだ垢抜ける前の高校生のような感じで何の手入れもしていないような髪と化粧っけのない顔、それから無地の赤い普通のTシャツにジーンズ。どちらも普通に「ああ、こういう人居るなぁ」という感じなのですが、こういう二人が連れ立ってタクシーに乗ろうとしている、というのは珍しい光景です。二人とも二十歳か、十代の終わりくらいかなぁ。女の人のほうが「付き合って戴いている」感じで、勝手にどんどん歩いてしまう彼に早歩きで追いついて行っているのが何だかとても郷愁をそそりました。余程の美人を除いて、女の人はみんな、ああいう切ない逢引というのを多少はしているんじゃないかと思いました。山田詠美さんの短編で「雲の出産」というのがあって(『色彩の息子』に収録)美男美女のグループに突然紛れ込んだ不美人の女の子をグループ一の美青年が口説き彼女が本気にするか否かを掛けにする、というお話がありましたが、咄嗟にそれを思い浮かべてしまいました。大変失礼な連想だな。うーん。でも何より私がそういうのが身につまされる少女だったと思うので。
私は今は奇特な男の人に親切にして貰ったり稀に口説いてもらったりすると「もしかしたらこれは罰ゲームか賭け事の一種か、もしくは恐喝の糸口かもしれない」と真剣に思うような疑り深い人間になっています。これも一重に適度に痛い目を見たおかげだと感謝しています。(嘘です)でも本当に「罰ゲームか賭け事」で冗談に女を口説く人っていっぱい居るんですかね? (絶対居るのは確かだと思う)
私の年頃の女の人は幼少期に、かの恐ろしい連続幼女誘拐事件の報道やそれに纏わる脅し文句を浴びるように聞いて育っているので、「考え無しに男について行ったら最悪の場合生きて帰れない」と心の奥深くで自分を戒めているんだと思います。うん。ですから「究極・至高の口説き文句」参加者のみなさま、我々は一筋縄では陥落致しませんからね(笑)


ところで今『源氏物語』の所謂「宇治十帖」を読んでいるのですが、今まで「薫は性格が悪い」だの「浮舟は不幸だけど馬鹿だと思う」だの言って倦厭していたことを心から反省しようと思います。今「総角」(あげまき)という巻なのですが、例えば男性諸兄は「凄く好きな女と9割方うまくセックスできる、と思って会いに行ったらそこに居たのはまぁまぁよく似た彼女の妹で、その妹は『どうぞご自由に』と言わんばかりの状況」とかいう立場に置かれたらどうするんですか? 因みに良く似た状況で「やらなきゃ損」と思ってしてしまうのが父親の光源氏(空蝉との件)。息子の薫は「ここで妹に手を出したら本当に好きな大君に軽蔑される」と思って一晩妹には手も触れずに過ごす、という筋です。現代男性はどちらに近いんですかね? 大君は薫と結婚するのをそれはそれは嫌がって結局死ぬのですが、これは「餓死」です。自殺で餓死って。革命家みたいだ。

あ、『恋の門」二巻、読みました。蒼木門くんの社会不適応ぶりは爽快です。一巻の途中くらいまで内田春菊さんの「なぜなに多門くん」(だったと思う)という短編漫画を想起させる、とか思っていたのですが、そんなもんじゃなかった。恋乃さんは優しいなぁ。変人は変人に寛容なのですかね? そして私のパソコンのデスクトップはとうとう松田龍平さんに代わりました。柳楽くんありがとう。あ、二巻の帯の酒井若菜さんはピンクの鬘でしたよ! そんな変な格好なのに可愛いのは凄い。さすがコスプレOL。しかし酒井若菜さんが如何に可愛くても松田龍平さんの綺麗さには適わないと思うのでご愛嬌ということにしておこうと思います。

ところでありのりくん。あなた私に言われて事態の大きさに慄いたのね!? 困った男だ、まったく。ちゃんとしないと一生根に持たれますよー。 さあ、頭の中の文学的な部分をフル稼働してせいぜい悩むがいい。 ほほほほほ。