ティー・ソーダ。

今年の夏は「クリスタルカイザのー炭酸入り」に愛を捧げた私ですが、季節の移り変わりに合わせて新たな恋に踏み出そうかと思っています。だって、「クリスタルカイザーの炭酸入り」って、炭酸がきつすぎるんだもん。何度噴水にしたことか。それに冷たくないと美味しくなくなるし。で、新たな愛を模索すべく、誰かと恋に落ちるまで当り障りの無い浮気を重ねることにしました。とりあえず、ここ数日のお相手は「リプトンのスパークルレモンティーソーダ」。炭酸がきつすぎなくて素晴らしい。今時珍しいガラス瓶の体が素敵。思わずめろっとなりかけますが、どうにもこうにも、重たくて。二の足を踏んでいるところです。
夏の間に手を出した相手は数知れませんが、バイタリティ溢れる「ドデカミン」さんと、たった一口で相性の合わなさを悟らされた「抹茶カルピス」さんのことは特筆すべきだと思います。「ドデカミン」さんには「この人に体を慣らしちゃ駄目だー」と思いつづけ、「抹茶カルピス」さんには「『抹茶』という言葉に心動かされ、この色合いの怪しさを無視した私が馬鹿だった」と激しく自己嫌悪に陥りました。しかし、こんな私でもこの夏一番の話題商品だった「ペプシ・ブルー」と好奇心だけで愛を交わさなかったことは立派だったと思います。・・・・・・。何を言っているのか訳がわからなくなってきました。
ところで杜塚くん。「ティーソーダ」は「紅茶の炭酸水割」であって「炭酸水で入れた紅茶」ではないそうですよ。そんないい加減な知識で私を騙そうとしても駄目ですからね。ふぅ。

木曜の夜といえば『人間の証明』です。原作のあるお話って(原作を知っていると特に)映像化されたものを見ると「何でこうなるんだ。原作者が可哀想だ」と思うのですが、その点、このテレビ版『人間の証明』はかなり良いのでは? ついでに言えば西条八十の「麦藁帽子」の詩にもめろめろです。最近、この詩のこと忘れてない? と案じていたのですが、ちゃんと出てきて一安心。もう結末は見えているのに来週の最終回が見逃せない気分です。森村誠一さんはもうそろそろ棟居さんを安らがせてあげて欲しいと思います。彼は、『人間の証明』以降も、たくさん活躍したんだから。例えそのせいで「棟居刑事シリーズ」が終わってしまってもいいから。彼には少しくらい、いいことがあっても良いと思うの。私は『悪魔の飽食』三部作が恐ろしくてどうにも読めません。読むのでこれだけ怖いのだから書くのはもの凄く心の痛い作業なのだと思います。森村誠一さんて、棟居さんのように自分で自分を痛めつけないと生きていかれない人なのかなぁ、と思ったりします。

あ。ふと思ったのですが、秋って10月の半ばか11月の始めくらいまでですよね? その頃炭酸の冷たい飲み物を飲むかなぁ。そろそろあったかいものか、少なくとも炭酸入りじゃないものが欲しいと思いそうな予感。うーん。
仕方がない。残暑の恋を探す、くらいで手を打つことに致しましょう。