今宵は十五夜なりけり。

本当は明日の晩を言うのでしょうが。いいよね、日付けも変わったことだし。
かぐや姫なら天の羽衣を着て、地上のことは綺麗さっぱり忘れて月へ帰れる日ですが、ただの人間はそういう訳にも行かないので困ってしまいますね。あはははは。
ほら。さぼりにさぼった宿題のつけがわらわらと。わらわらと。宿題と言うのには出す方にもそれなりの負荷が掛かるものだと悟りました。しょんぼり。

ところで今私は創作意欲に燃えているのでした。
「あなたは幸せなお話が書けないのですか?」
「書けるよ! 書かないだけで」
「なんかこう、やる気のない倦み疲れたような人ばっかり出てくるんじゃないのは?」
「書けますってば!」
「幸せに育って、これからもずっとそうやって明るい道だけ歩いていくような人の話は?」
「想像つかないけど書けるよ! 想像力くらい少しはあるもん」
というやり取りを経て、私は今度は幸せの漂うお話を書くことを決意しました。
幸せなんて簡単だもんね。ケーキの出てくるお話を書けばいいんだもんね。しかもケーキ職人は美青年だもんね。ほっほっほ。
というわけで次回作はケーキを食べるお話だ。宜しいでしょうか、「良い後輩」氏?
早速『イタリアの地方菓子』という御本を買ってきてお勉強中です。見たこともない片仮名の群れが押し寄せてくるよ。


書き始めてみたものの、書き出しが幸せ感とは程遠いなぁ。いいんだ、きっとケーキを食べれば幸せになるのさ。るるるーららー。