よにあふさかの。

今日は朝の特別任務を皮切りに立て続けにお勤めがありました。ぐにゃぐにゃ。喉が疲れたよ。
で、今日は百人一首のお勉強(ちょっと違うけど)でした。清少納言

  夜をこめてとりの空ねははかるともよにあふさかのせきはゆるさじ

というのを教えたらお嬢さん方は「ロマンティック・・・・・」とうっとりなさっていました。中国の王嘗君ならば鶏の鳴き真似で函谷関を突破出来たでしょうが、あなたが私に会うという逢坂の関はそんなことでは通れないし、だから私もあなたにはお会い出来ません。という歌意。
別に相手の男(藤原行成といわれている)が大嫌いだから「よにあふさかの〜」なんて言ったんじゃなく、気のないような素振りを見せて更に気を引こうという歌なんですね。というか、函谷関の話を知っているもの同士の知的なやりとり、というのが主眼ですよね、と話したりしました。

私としては一緒に教えた和泉式部
  
  あらざらむ此の世のほかのおもひでに今ひとたびのあふこともがな
  (死んでいく今際の際のおもいでにもう一度だけあなたに会いたい)

の方が「ロマンティック」かと思っていたのですが、今の女子高生のみなさまは感覚が理知的になっておられるのですかね。うむうむ。