お怒りは深いご様子。

パソコンさんがまだ機嫌を損ねたままです。何でだろ。私がこんなに低姿勢に出て「ごめんなさい。お願いだから機嫌を直して。私を見て」と頼んでいるのに。困りました。今日はわけあって学校に来たのでついでに図書館から更新です。どきどき。
あ。もしかして、昨日の携帯電話から更新に引き続き、こうやって「お家のパソコンさんが駄目ならこっちにあの人が」という軽い気持ちで不貞を繰り返しているから彼の機嫌が直らないのでしょうか?? うーん。あんまり嫉妬されたり焦らされたりすると醒めます。「もういいよ」とか「私にはあなただけじゃないの」とか思います。でも本当は「私にはあなただけ」なんです。本当です、信じてください。私の心が完全に離れる前に機嫌を直して和解に応じて欲しいものです。


最近、ありのりくんを「この幸せものー」と罵って日が暮れています。ありのりくん、ごめんなさい。そしてありのり社製の家電を私が購入する時には、思い切って七割ありのりくん負担にしてくれるととても嬉しいです。お試し価格で。是非是非。(七割の価格、じゃないよ。七割引だよ)


昨日は筥崎宮放生会に行ってきました。放生会って、一年間殺生した生きもののみなさんを供養する為のお祭りなんですよね? それなのに「金魚すくい」「亀釣り」「鯉釣り」「ひよこ釣り」等があるのは何故だろう。そして「焼き鳥屋」がいっぱいあるのも何故だろう。……。などと思っていましたが、バスを降りてずらりと並んだ出店を見たら、思わずお参りをすっ飛ばして美味しいものに釣られてしまいそうになりました。私はよくよく業の深い人間と見えます。(嘘。ただ単に食い意地が張っているだけ)
数年前京都に行ったとき、タクシーの運転手さんが「お賽銭に10円玉一枚は止めなさい」と教えてくれました。「十円」が「遠縁」に繋がるそうです。10円玉しかないときは20円にすればよいそうです。「縁が二重になる」から。
小さい頃禁止されていたことがたくさん出来るので年をとるのは楽しいです。私は生まれてはじめて林檎飴を食べてとても幸せでした。(べたべたしたものを長時間舐めつづける、というのが母の気に入らなかったらしい)水笛とか、ヨーヨーとか小さい頃は「早く大きくなって自分のお金で好きなだけ買って遊ぼう」と決めていたのに、本当に大きくなってしまったらああいうの、あんまり欲しくなくなるんだなぁ、と思いました。そう言えば、じゃがバターはあんなシンプルな食べ物なのにとてもとても美味しくて偉いと思います。


ところで光文社文庫の『甘やかな祝祭』(恋愛小説アンソロジー 日本ペンクラブ編 小池真理子・藤田宣永選)というのが凄く素敵なので本好きな人々は読んだほうがいいと思います。特に「恋愛小説なんて」と侮っているような人々は是非読むべきだと思います。美味しいことに巻末には、北方謙三さんと藤田・小池夫妻の鼎談も収録されているのです。私は恋愛のことを「明るく楽しく、ぴかぴかと」書かない人の作品は一応みんな好きです。「暗く辛く、どろどろと」を透り越して濾過したあとのような明るさとかきらきらした感じは好きだけど。少年・少女小説のきらきら感は苦手です。大抵。(例外はある。でも漫画なら平気)
収録作品の中では大御所田辺聖子さんの「雪の降るまで」が好きです。田辺聖子さんの大阪弁はとても心地いい。こんな喋り方のできる女になりたいものだと心から思います。なんか「優しくてあったかくて、思わず甘えてしまいそう(男女問わず)になる喋り方なのに、喋ってるその人は結構したたか」な感じ。
「子宮のありどこを知る」ような男女関係って、23歳の小娘としては性愛の道は奥が深い、としみじみと羨ましく溜息を吐くしかない感じ方だなぁと思います。いいなぁ。あと25年くらい経ってこう感じられる性愛が出来たらもう死んでもいいと思うだろうなぁ。

さあさあ。皆さま、相手の女を言葉だけで「子宮のありどこを知」った気分にさせる口説き文句をご考案くださいませ。わくわく。