白魚のうごきうごきて鉢に透く

私の高校の校長先生で大学時代国語教育法を担当しておられた(紛らわしいのですが、先生は私の卒業した年度に定年退官され、大学講師になったのでした)F先生が「国語の教師というものは自分も創作の心を持っていなくてなならない!」と主張しながら披瀝した作品です。
F先生の授業は大層独創的で、14回ほどに渡る授業の中で「自分のすばらしさ」と「自分の卒業してきた学校のすばらしさ」と「国語教育に対する愛」という三つのテーマしか内容のないものでありました。あはははは。上記の俳句は「先生の参加する俳句の会で入選した作品」ということで先生の自信作だそうです。ポイントは「うごきうごきて」でこれは伊勢物語東下りに見られる「行き行きて駿河の国にいたりぬ」のような同じ動詞を重ねることで生まれる語調の躍動感を出しているのだそうです。
何故私がこんなにも詳しく先生の主張を覚えているかというとこのねたは14回の授業中10回(以上)に渡って登場したからです。出席日数がぎりぎりのお友達も「私でさえこの話は4回くらい聞いたことがある」と言っていました。この授業は月曜日の一時間目にあったのです。だからきっと、先生は一週間様々な大学で講義をなさり、土日のお休みを挟んで頭をリセットして同じ内容を毎回毎回お話になったのだと思いました。


で、本題はここから。
敬愛するぽんだ先輩やガッシュさんが、私も存じている秘密結社六本松支部構成員の方のお子様とお会いになったのだとか。そしてその会場は「白魚」料理のお店だったのだか。・・・・・・・。お金持ちめー! 白魚料理屋さんは私のおうちの結構近所なのですが、近所に住んでいたって私なんか一度も行ったことないぞー! ちなみにその白魚料理店のあるあたりのの一戸建てのおうちには大抵とんでもないお金持ちや、代々続くお金持ちが住んでいるのです。ふんだ。一歩通りを隔てたら古い荒れ荒れした町で、先輩たちなんか迂闊に歩いたら中学生に絡まれて川に投げ込まれたり、高校生に下駄で踏まれたりするんだから(嘘ですよー。にっこり)
ちなみに先輩方の訪れたという白魚料理屋さんは私の中高時代の知人のお父様のなさっているお店だと思いました。彼のおうちもとてつもないお金持ちで、お父様は料亭経営・お母様はピアノの先生。家事はお手伝いさんがやってくれ、週末には「ママがちょっと買い物に行きたいと行ったから」という理由でシンガポールに家族旅行するようなおうちでした。そんなおうちのくせに、彼も弟さんも中高と公立学校に進学したのは庶民を馬鹿にした行為だと思いました。けけけけけ。今はどうだか知りませんが、私の知っている彼は細面で憂い顔のどちらかと言えば綺麗な顔の少年で、姿も頭もそこそこに良かったように思います。(性格は知らない)世のお金持ち好きの女性は彼のような御曹司を捕まえると良いと思いました。


ぽんだ先輩。私は白魚の躍り食いは強請りませんから、蛙の唐揚げを食べさせる店に行ってみたいです。学校の比較的近所にあると聞いた記憶があります。